税理士試験の理論暗記が難しい!

税理士試験

皆さんこんにちは、K3です。

税理士試験の勉強をこれからされる人に知っておいていただきたいことがあります。

それは、多くの人が税法の理論暗記に対応できず税理士試験をあきらめてしまうという事実です。

逆に言えば、理論暗記にうまく対応できれば、税理士試験の早期合格も可能になっていきます。

理論暗記とは?

税理士試験には、会計科目の簿記論以外は計算問題と記述式の理論問題があります。そして、税法科目の理論の問題を解くには税法の理論の丸暗記が必要だといわれています。

このいわゆる税法の理論暗記が多くの受験生を苦しめているのです。

ちなみに実際に暗記するのは、税法の条文をわかりやすくした、各専門学校が出している理論集となります。

税法の理論暗記はなぜしんどい?

みなさんは文章の暗記をしたことがあるでしょうか?

僕の学生時代の経験を振り返ってみてもあまり文章を丸暗記した記憶がありません。

社会や理科の暗記科目はキーワードだけ暗記して乗り切った記憶があります。

多くの人は文章を暗記するという経験をしたことがないため、あまり文章暗記のノウハウを持っていません。

それゆえ初めて税法の勉強をしたときに戸惑ってしまうのです。

ちなみに僕は初めて消費税法の勉強をしたとき税理士試験は自分には無理だと思いました。

宿題で出された見開き1ページの理論をおぼえるのに15時間以上かかってしまい、しかも次の授業までには覚えられませんでした。

※その当時は受験に専念していました。

ところが、知り合いの暗記が得意な受験生は2時間ぐらいで覚えていた様子で、あまりの記憶力の違いに当時絶望的な気持ちになっていました。

ただ、ある程度学習してわかったのは、記憶力には個人差はあるものの覚えられるかどうかは、基本的には文章暗記の仕方がわかっているかどうかの差だということです。

また、実務の世界に入ってからお会いした優秀な先生方の中には、受験生時代理論暗記が苦手だった方も多く、暗記能力と実務能力はさほど関係がないこともわかり、理論暗記が苦手だからといって、あまり神経質になる必要はないと思います。

自分なりの暗記方法を見つけることが大切

理論暗記の際、注意することは以下の2点です。

①長文をそのまま覚えようとせず、小さく区切って覚える。

②一度で覚えようとせず、何度も反復しながら覚える。

逆にこの2点を守っていれば、具体的な暗記のやり方は人によりけりです。

というのも、合格された方や講師の方、暗記ができている方に話を聞いても人によってやり方が全然違うのです。

ただし、一つ言えることは、たとえどんなやり方だろうとやり方を縛るのではなく、いろいろなやり方を組み合わせて覚えることが大切です。

というのは、何かを書いて覚えようとしたことがある方は経験があると思いますが、人間同じことを繰り返していると、だんだん頭が働かなくなり、脳が記憶せずに、ただ手だけ動かしている作業になってしまいます。

これは音読でも同じで、ずっと音読しているとだんだんと頭が働かなくなり、ただ声を出しているだけになってしまうのです。

これらを防ぐには、まず自分の頭が働いているかのセルフモニタリングをすることです。

そしてあまり頭が働いていないなと感じるならば、暗記を別の方法に変えてみましょう。

例えば、ずっと理論を書いていて頭が働かなくなってきたと感じたら音読に切り替えてみる。

音読に飽きたと感じたら今度は黙読に変えてみる。

覚えることそのものに飽きたと思ったら、理論テキストの解説を熟読する(覚えようとしない)

などです。

自分の中で覚えやすいと思える方法をいくつか持っていて、こなすのに慣れてきたなと感じたら別の方法の切り替えていくと集中力が持ちやすく、暗記がしやすい状態を保つことができます。

具体的な暗記方法の例

以下に、自分や他の受験生、講師の方々がおすすめする暗記の仕方を紹介します。

一つの参考にしていただければと思います。

・紙に書いて覚える。

 意味の分かる範囲で改行して、2・3行かけたら自分の書いた文章をハガキなどで隠し、上から順番に言えるか確認していく。

・タイピング(word)で覚える。

 上記の紙に書くという作業を、パソコンのタイピングに置き換えて覚えていく。

・音読で覚える。

 とりあえず覚えるというよりは理解しようと全体を何度も音読する。

 ある程度スラスラ言えて意味がすんなり頭に入るようになれば、上から覚えやすい範囲に区切って音読で覚えていき、理論テキストの上からハガキ等で隠しながら、きちんと言えるか確認していく。

・ICレコーダーで覚える。

基本的に音読で覚えるのと同じ。

覚えた理論を確認するときICレコーダーに吹き込んで、自分の覚えた理論が理論テキストと同じか確認する。

・赤シートで覚える。

 理論テキストをコピー(場合によっては拡大コピー)して、市販の赤チェックシートでキーワードをマーカーしていき、自分で覚えやすい暗記教材を作って覚える(音読、黙読)。

※大原の理論サブノートは最初から、キーワード・キーセンテンスが赤シートで隠れるようになっているので、それを利用する。

まとめ

いかがでしょうか。

理論暗記はかなりしんどい作業ですがやっていくうちにどんどん慣れてきて暗記ができるようになってきます。

特に消費税法などは、非常に覚えずらい理論ですが、同じ言い回しが多く、覚えた理論が増えれば増えるほど新しい暗記が楽になってきます。

時間はかかるかもしれませんが、早めに自分の暗記スタイルを見つけて理論暗記に対する苦手意識を克服していただけたらと思います。

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