税理士試験の平均合格年数のほんとのところ

税理士試験

みなさんこんにちは、K3です!

さて、僕も受験生ですが、これから税理士試験をはじめられる方に質問です。

税理士試験の合格までの平均年数の「実際のところ」をご存じでしょうか?

税理士試験を取得するには平均10年かかる

結論からいうと、働きながらだと約10年かかるといいます。

これは、税理士試験合格者(大学院免除も含む)の最初に受験した年から合格した年までの平均年数だといわれており、僕や専門学校の方、税理士試験の受験生仲間の肌感覚とも一致しています。

ネットや専門学校のパンフレットには働きながら3年で合格など耳障りのいい文句が昔から並びますが、それはかなり特殊なケースで地方の専門学校では数年に一度聞くぐらいの話です。

もちろん数科目合格した後、しばらく勉強をお休みする方も多いので専門学校に通い続けるお金があり、モチベーションをずっと維持できるのであればもっと早く合格できると思いますが、ほとんどの方がそれができません。

しかも10年というのは最終的に合格した人の年数なので、そもそも途中でやめてしまった人も多数います。正直、勉強を継続できる人よりもあきらめてしまう人が多いのが実態なのです。

なぜ10年もかかるのか

いったいなぜこんな状況なのでしょうか?

それは税理士試験が「科目合格制度」をとっており「合格率が一定」の為だといわれています。

税理士試験は1科目ずつ積み上げていき、5科目合格すれば税理士の資格が得られるのですが、逆に言うと1科目がかなり深い知識を要求されるので、ほとんどの方が勉強に専念していても1年間で3科目学習が限界です。

さらに、働きながらだとボリュームのある科目なら1科目授業を消化するだけでも大変です。単純に5科目を学習するのにとてつもなく時間がかかってしまうのです。

また、税理士試験は60点で合格とされていますが、合格率がおよそ10%になるように調整されるため、実力があっても落ちる方が一定数おり、その人たちが合格レベルを引き上げてしまうのです。

どういう事かというと、税理士試験に不合格となり、同じ科目を1年以上勉強すると少なくとも専門学校の問題は難しいものでも、ある程度解けるようになってきます。

ただ、税理士試験の本試験では、解ききれない問題が出されるため、時間のないなか難しい問題に手を付け時間が無くなってしまい、簡単な問題を焦った結果ミスをしてしまうことがあります。

その結果、手を付けた難しい問題には配点がいかず、簡単な問題に高い点数が設定されて、実力があるのにギリギリ落ち続けるということが起こってしまいます。

※税理士試験では60点で合格とさているものの、一定の合格者数を出すため、最初にサンプル採点をされた後、基本的に誰も解けない難しい問題は配点を減らし、誰もが解ける問題に多くの配点がくるよう調整されます。これを傾斜配点といいます。

このような実力はあるが落ちている人が、翌年の税理士試験に繰り越され続けるため、合格率が実質10%に制限されていると受験者の母数の実力が拮抗してしまいケアレスミスが許されないような状況が合格難易度を跳ね上げているのです。

また、僕自身の経験上、働きながら勉強しているとどうしても忙しくて勉強ができない時期があり、満足に実力を仕上げることがかなり難しいです。

さらに、税制は毎年改正が入り知識の更新をしなければならなくなったり、しばらくやっていないと忘れて、意外と再インプットに時間がかかったりもします。

以上どうでしょうか?

なかなか厳しい現実ですが、これだけであきらめるのはかなりもったいないと思います。

どうすれば早く合格できる?

税理士試験に不合格になる理由がわかれば対策もできます。

先ずは、間違いノートの作成です。間違いノートとは問題集を解いて間違ったところをノートに書き込んだもので、定期的に眺めて自分がどういうミスをしやすいのかを認識する習慣をつけるとケアレスミスが大幅に減らすことができます。

また、個人的におすすめしたいのが、大学院に進学して科目免除制度を使って受験科目を減らしたり、思い切って勉強に専念するということです。もちろん人それぞれ状況が違うので、誰もができる選択ではありませんが、この世界で報われるためには何よりも資格が重要です。そのためにはなるべく人より有利な状況で戦うことを検討すべきだと思います。

国税専門官を経由して税理士になる方法もありますがこちらはあまりお勧めできないです。このあたりは、別の記事で詳しく書いていこうと思います。

まとめ

税理士の社会的地位の高さはかなり魅力的です。

知り合いの税理士は、開業のため金融機関に融資の依頼に窓口に行ったとき、相手の態度が税理士と分かったとたん丁寧になって税理士の信頼性の高さに驚いたそうです。

結婚相談所に行った知り合いの税理士の男性は、税理士というだけで女性からのアプローチをたくさんもらっており、とてもモテていました。

もちろん、資格を取っただけで人生がうまくいくわけではありませんが、独立開業して自分の裁量で高収入が目指せて社会的地位の高い税理士という仕事は多くの人に魅力的だと思います。

半面その資格取得の難易度は意外と周知されていないと思います。本気で税理士になりたい方は大学院進学等どうやって早く合格するか戦略を考えて実行していただけたらと思います。

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